退職代行を使った後の流れ|当日の手順を時系列で完全解説【チェックリスト付き】

「退職代行を使いたいけど、実際に何が起きるのかわからなくて不安」

この不安が、退職代行への申し込みを躊躇させている最大の理由です。

この記事では、退職代行を依頼してから退職が完了するまでの全手順を時系列で解説します。「いつ何をすればいいか」がこの記事を読むだけで全てわかります。

退職代行の全体の流れ【7ステップ】

ステップ タイミング やること 誰がやるか
依頼前日まで 退職代行サービスに相談・申込 あなた
依頼当日(朝) 退職代行が会社に連絡 退職代行
当日〜翌日 退職届を会社に郵送 あなた
当日〜数日後 会社の貸与品を返却(郵送) あなた
退職日まで 有給消化 or 退職日を待つ (何もしない)
退職後2週間〜1ヶ月 離職票・源泉徴収票の受け取り 会社が郵送
退職後すぐ 健康保険・年金・失業保険の手続き あなた
ポイント:退職代行を使えば、あなたが会社に行くことは一切ありません。電話も出なくていい。全てのやり取りは退職代行が代行し、書類の返却・受け取りは全て郵送で完結します。

各ステップの詳細解説

STEP1:退職代行に相談・申込(依頼前日まで)

やること

  • 退職代行サービスにLINEまたは電話で無料相談
  • 料金・サービス内容を確認
  • 依頼する場合は料金を支払い(前払いが一般的。後払い対応のサービスもあり)

伝える情報

  • 会社名、所属部署、上司の名前
  • 退職希望日
  • 有給休暇の残日数
  • 会社からの貸与品(PC、社員証、制服等)の有無
  • 会社に伝えてほしいこと(退職理由等)
相談は無料のサービスがほとんど。「まだ迷っている」段階でもLINEで相談できます。料金を払うまでは正式な依頼にならないので、まずは相談だけしてみるのがおすすめ。

STEP2:退職代行が会社に連絡(依頼当日の朝)

何が起きるか

依頼当日の朝(始業時間前後)に、退職代行があなたの会社に電話します。

伝える内容は以下:

  • 「○○さんは本日付けで退職の意思を表明します」
  • 「今後の連絡は当社(退職代行)を通してください」
  • 「本人への直接連絡はお控えください」
  • 有給消化の希望(労働組合・弁護士運営の場合は交渉も)

あなたがやること

何もしなくていい。家にいてOK。出社不要。会社からの電話にも出なくていい。退職代行から「連絡完了しました」の報告がLINEで届くのを待つだけ。

会社からの電話・LINEが来たら?

出なくていい。無視してOK。退職代行を通じて「本人への直接連絡は控えてください」と伝えてあります。それでも連絡が来る場合は、退職代行に報告すれば再度会社に連絡してくれます。

STEP3:退職届を郵送(当日〜翌日)

やること

退職届を書いて、会社の人事部宛に郵送します。

  • 退職届のテンプレートは退職代行から提供されることが多い
  • 郵送方法は簡易書留がおすすめ(追跡記録が残るため)
  • 退職届と一緒に「直接の連絡はお控えください」と一筆添えるとベター

退職届の書き方

退職届テンプレート:

退職届

私事、このたび一身上の都合により、
○年○月○日をもちまして退職いたしたく、ここにお届け申し上げます。

○年○月○日
所属:○○部
氏名:○○ ○○

○○株式会社 代表取締役 ○○ ○○ 殿

STEP4:貸与品を返却(当日〜数日後)

返却するもの

  • 健康保険証(退職日以降は使えない)
  • 社員証・入館カード
  • 会社PC・携帯電話(貸与されている場合)
  • 制服・作業着
  • 名刺(自分のものも取引先のものも)
  • その他、会社から借りているもの全て

返却方法

全て宅配便(ヤマト運輸・佐川急便等)で郵送。追跡番号が残る方法で送る。送り先は人事部宛。送り状に「貸与品返却」と記載。

STEP5:有給消化期間(退職日まで)

退職代行が会社に連絡した日から退職日までの間、有給休暇が残っていれば消化できます。

ケース どうなるか
有給が20日残っている 約1ヶ月分の給与が支払われた上で退職
有給がない・少ない 欠勤扱いで退職日を待つ(給与はその分減る)
会社が有給消化を拒否 労働組合・弁護士運営なら交渉可能。民間企業は交渉不可
有給消化の交渉ができるのは「労働組合」か「弁護士」運営の退職代行のみ。民間企業運営のサービスでは法的に交渉ができません。有給が多く残っている人は、労働組合運営を選ぶべきです。有給20日×日給1万円=20万円の差は大きい。

STEP6:離職票・書類の受け取り(退職後2週間〜1ヶ月)

届く書類

  • 離職票:失業保険の申請に必要。退職後2週間〜1ヶ月で届く
  • 源泉徴収票:年末調整・確定申告に必要
  • 健康保険資格喪失証明書:国民健康保険への切り替えに必要
  • 年金手帳(会社が保管していた場合)

届かない場合は?

退職後1ヶ月経っても届かない場合は、退職代行に連絡して催促してもらうか、ハローワークに相談すれば会社に発行を促してくれます。離職票は会社に発行義務があるため、拒否はできません。

STEP7:退職後の手続き(退職後すぐ)

① 健康保険の切り替え(退職後14日以内)

選択肢 手続き場所 備考
国民健康保険に加入 住んでいる市区町村の役所 退職翌日から14日以内
任意継続(前の保険を継続) 以前の健康保険組合 退職翌日から20日以内。最長2年
家族の扶養に入る 家族の勤務先 収入要件あり

② 年金の切り替え

厚生年金→国民年金への切り替え手続き。市区町村の役所で退職後14日以内に行う。

③ 失業保険の申請

離職票が届いたらハローワークに行って手続き。自己都合退職の場合、支給開始まで約2ヶ月かかるので早めに申請。

退職代行を使う前のチェックリスト

確認項目 チェック
有給休暇の残日数を確認した
会社からの貸与品を把握した
私物を会社から持ち帰った(可能な範囲で)
退職届のテンプレートを準備した
簡易書留用の封筒・切手を準備した
退職後の生活費(最低2ヶ月分)を確保した
転職エージェントに登録した(できれば)

よくある不安と回答

Q. 退職代行を使ったら会社から訴えられる?

訴えられません。退職は労働者の権利(民法627条)。退職代行を使うこと自体は完全に合法です。ただし、引き継ぎを一切せずに急に辞めた場合に損害賠償を請求される「理論上の可能性」はゼロではありません。現実的にはほぼ起こりません。心配な場合は弁護士運営の退職代行を選びましょう。

Q. 会社に行かずに私物は取り戻せる?

郵送で送ってもらえます。退職代行から会社に「私物を郵送してください」と依頼します。対応してくれない場合でも、私物の所有権はあなたにあるため、最終的には回収可能です。ただし貴重品は事前に持ち帰っておくのがベスト。

Q. 退職代行を使った当日、本当に出社しなくていい?

出社不要です。退職代行が会社に連絡した時点で「本日以降出社しません」と伝えています。以降の出社義務はありません。有給が残っていれば有給消化、なければ欠勤扱いになります。

Q. 退職代行を使ったことは転職先にバレる?

バレません。転職先が前職に「退職方法」を問い合わせることは個人情報保護法の観点からありえません。履歴書にも退職代行を使ったことを書く欄はありません。

退職代行を選ぶなら

この流れを見て「退職代行を使おうかな」と思った方は、以下の記事でサービスを比較しています。

有給消化の交渉をしたいなら労働組合運営(SARABA 24,000円、Jobs 27,000円)、パワハラ・残業代請求もしたいなら弁護士運営(弁護士法人みやび 55,000円)がおすすめです。

まとめ

  • 退職代行の流れは7ステップ。全て郵送で完結。会社に行く必要なし
  • 依頼当日の朝に退職代行が会社に連絡。その日から出社不要
  • 退職届・貸与品は簡易書留で郵送
  • 有給消化の交渉は労働組合 or 弁護士運営のみ可能
  • 離職票は退職後2週間〜1ヶ月で届く。届かなければハローワークに相談
  • 退職後は健康保険(14日以内)・年金・失業保険の手続きを忘れずに

※ 本記事の情報は2026年4月時点のものです。退職代行サービスの料金・サービス内容は各社の公式サイトでご確認ください。

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