「新卒で入った会社、もう辞めたい」
結論:3人に1人が新卒で辞める。あなたが特別ではない。ただし「辞めるべきケース」と「踏ん張るべきケース」を見極めることが重要。
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒)」によれば、大卒の3年以内離職率は34.9%。3人に1人が辞めている計算で、業種別では宿泊業・飲食サービス業が51.4%と最も高く、製造業は20.0%と低い。
| 区分 | 1年目 | 2年目 | 3年目累計 |
|---|---|---|---|
| 大卒(全業種平均) | 12.3% | 11.3% | 34.9% |
| 大卒(製造業) | 7.6% | 6.5% | 20.0% |
| 大卒(宿泊・飲食) | 20.6% | 16.4% | 51.4% |
| 大卒(情報通信業) | 9.3% | 9.0% | 26.8% |
| 大卒(金融・保険) | 6.4% | 7.6% | 23.6% |
| 高卒(全業種平均) | 15.1% | 11.5% | 38.4% |
※出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒)」
つまり「新卒で辞めたい」と思うこと自体は3人に1人の現象。ただし「辞めていいケース」と「もう少し踏ん張った方がいいケース」があります。この記事では、JTC大企業の管理職として新卒社員の退職を何度も見てきた筆者が、「新卒で辞めたい」を冷静に判断するための情報を正直に解説します。
新卒が「辞めたい」と思う5つの理由
① 想像と現実のギャップ
「こんなはずじゃなかった」。最も多い理由がこれ。華やかな会社説明会と、地味な日常業務のギャップ。
管理職の本音を言うと、入社1年目の仕事が「つまらない」のは普通です。最初から面白い仕事を任されることはほぼない。2-3年目から景色が変わるケースが大半です。
ただし「つまらない」と「明らかに説明と違う(配属希望無視、残業時間の嘘等)」は全く別の話。後者なら辞める判断は正しい。
② 人間関係(上司・先輩が合わない)
新卒にとって最初の上司は「社会のすべて」に見えます。その上司が厳しい人、パワハラ気質の人、無関心な人だった場合の苦しさは計り知れない。
管理職として言うと、上司が原因で辞めたい場合は「異動」で解決する可能性が高い。新卒1年目の退職は転職市場でマイナスになりますが、社内異動にはノーリスク。人事に相談してみる価値があります。
③ 「この仕事、自分に向いてない」
3ヶ月で「向いてない」と判断するのは早すぎます。ただし1年やっても「毎日つらい」「全く成長している実感がない」なら、向いていない可能性はある。
見極めポイント:
- 「つらいけど少しずつできることが増えている」→ 向いてる。もう少し続ける価値あり
- 「つらいし、できることが増えている実感もない」→ 向いてない可能性。転職を検討
④ 残業・休日出勤がきつい
月80時間以上の残業、休日出勤が常態化、有給が取れない。これはあなたの問題ではなく会社の問題です。
労働基準法を超える残業は違法。「新卒だから仕方ない」は嘘です。心身に不調が出ているなら、1年未満でも辞めるべきです。
⑤ 給料が低すぎる
新卒1年目の手取りが15-18万円。大学時代のバイトの方が稼げた、という人もいる。
正直に言うと、新卒1年目の給料が低いのは全業界共通。ただし3年目、5年目の昇給カーブを確認する価値はあります。「今は低いが3年後に大きく上がる会社」と「ずっと低いままの会社」では判断が異なります。
新卒で辞めるリスクとメリット
リスク
| リスク | 具体的な影響 | 深刻度 |
|---|---|---|
| 3ヶ月以内の退職 | 「第二新卒」の求人でも「1年以上の経験」を条件にするケースが多い。選択肢が狭まる | 高い |
| 半年での退職 | 面接で「なぜ半年で辞めたか」を必ず聞かれる。納得感のある説明が必要 | 中程度 |
| 1年での退職 | 「第二新卒」枠で転職可能。影響は限定的 | 低い |
| 2-3年での退職 | 最もリスクが低い。「第二新卒」として高く評価される | ほぼなし |
メリット
- 「第二新卒」は転職市場で人気:ビジネスマナーが身についていて、柔軟性がある。企業にとって「育てやすい」人材
- 若さ自体が武器:20代前半は「ポテンシャル採用」で業界・職種チェンジが可能。30代では不可能な選択肢が取れる
- 心身の健康を守れる:ブラック企業で壊れてからでは遅い。健康な状態で転職活動する方が良い結果になる
- 第二新卒の採用時期は1-3月がベスト:新卒の穴埋めで企業が積極採用する時期
辞めていいケース / もう少し踏ん張るべきケース
| ケース | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| パワハラ・セクハラがある | 今すぐ辞めるべき | 心身を壊す前に逃げる。証拠は残しておく |
| 月80時間超の残業が常態化 | 辞めるべき | 労基法違反。あなたの責任ではない |
| 心身に不調が出ている | 辞めるべき | 健康より大事な仕事はない |
| 明らかに説明と違う条件 | 辞めて良い | 会社側の契約違反。転職理由として理解される |
| 「なんとなくつまらない」 | もう少し様子見 | 1年目はつまらないのが普通。2年目で変わる可能性 |
| 同期と比較して焦る | 踏ん張る | 隣の芝生は青く見える。自分のペースで |
| 上司が合わない | まず異動を検討 | 転職せずに解決する可能性がある |
辞めると決めたら:3つの選択肢
選択肢1:転職先を決めてから辞める(最推奨)
最もリスクが低い方法。在職中に転職活動を行い、内定を得てから退職。
第二新卒に強い転職エージェントに登録すれば、在職中でも効率的に転職活動ができます。
UZUZは第二新卒・既卒・フリーター専門の転職エージェント。内定率86%以上、キャリアカウンセラー全員が元第二新卒・既卒という「同じ経験をした人」がサポートしてくれる。ブラック企業を徹底排除しており、入社後の定着率は93%以上。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 18〜29歳(第二新卒・既卒・フリーター・ニート) |
| 内定率 | 86%以上 |
| 定着率 | 93%以上(ブラック企業を排除しているため) |
| サポート | 平均20時間(競合の5〜10倍)。面接対策を無制限に実施 |
| 料金 | 完全無料 |
- 「料金かかる?」→ 完全無料。エージェント紹介・面談・転職成功まで一切費用なし
- 「個人情報は安全?」→ プライバシーマーク取得、暗号化通信で個人情報保護万全
- 「面倒な営業電話ある?」→ 連絡方法(電話/メール)を選択可能。希望時間帯指定OK
- 「マッチングの精度は?」→ 経歴・希望条件をもとに最短24時間で複数エージェント紹介
選択肢2:退職してから転職活動する
精神的に限界で在職中の転職活動ができない場合。最低3ヶ月分の生活費を確保してから辞める。失業保険は自己都合退職だと支給開始まで2ヶ月かかるため、その間の生活費が必要です。
選択肢3:退職代行を使う
「上司が怖くて言えない」「引き止めがしつこい」「パワハラで直接対峙できない」。こうした場合は退職代行サービスを検討してください。
新卒の退職代行利用は増加傾向。恥ずかしいことではなく、むしろ「自分を守る手段」です。
退職代行 vs 自分で辞める:比較表
| 項目 | 自分で辞める | 退職代行(民間) | 退職代行(労組/弁護士) |
|---|---|---|---|
| 費用 | 0円 | 1〜3万円 | 2.5〜5.5万円(労組)/5〜10万円(弁護士) |
| 会社との直接交渉 | 必要 | 不要(伝達のみ) | 不要(代理交渉可) |
| 有給消化交渉 | 自分で交渉 | 原則不可 | 可(労組/弁護士のみ法的にOK) |
| 未払賃金の請求 | 自分で対応 | 原則不可 | 可(弁護士のみ) |
| 引き止め対応 | 自分で拒否 | 代行が伝達 | 代行が交渉拒否 |
| 所要時間 | 1〜3ヶ月 | 即日〜数日 | 即日〜数日 |
| こんな人向け | 円満退職したい | 連絡が嫌・引き止め回避 | パワハラ/未払い/法的トラブル懸念 |
新卒で辞めた後のキャリア
第二新卒の転職は有利
新卒1-3年目で辞めた場合、「第二新卒」として転職活動ができます。第二新卒は企業にとって魅力的な人材です。
- ビジネスマナーが身についている(研修コストが不要)
- 前職の文化に染まりきっていない(柔軟性が高い)
- 若いのでポテンシャル採用が可能
第二新卒の採用が活発な時期は1月〜3月。新卒入社の穴埋めや年度末の人員調整で、企業が積極的に採用します。
「資格」で武装してから転職する
新卒の短期離職を挽回する方法の1つが「在職中に資格を取る」こと。
| 目的 | おすすめ資格 | 学習時間 |
|---|---|---|
| 経理に転職したい | 簿記2級 | 200〜350時間 |
| 金融業界に行きたい | FP2級 | 150〜300時間 |
| 不動産業界に行きたい | 宅建 | 300〜400時間 |
| IT業界に行きたい | ITパスポート or 基本情報 | 100〜200時間 |
| キャリアを根本から変えたい | 中小企業診断士 | 400〜1,000時間 |
資格があると面接で「短期離職したけど、次のキャリアに向けて行動した」というストーリーが作れます。
転職を本気で考えるならエージェントへ
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まとめ
- 新卒3年以内の離職率は35%。辞めたいと思うことは普通
- パワハラ・過労・心身不調なら1年未満でも辞めるべき
- 「なんとなく」なら2年目まで様子見の価値あり
- 第二新卒は転職市場で人気。1-3月が狙い目
- 短期離職を挽回するには資格取得が有効(簿記2級・FP2級・宅建など)
- 上司に言えないなら → 退職代行おすすめ10社比較
※ 本記事は退職を推奨するものではなく、「辞めたい」という気持ちに対する選択肢を整理するための情報提供です。

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