「退職代行に申し込む前に、何を準備しておけばいい?」
結論:準備ゼロでも退職代行は使える。でも10項目を事前に確認しておくと、退職後の手続きが圧倒的にスムーズになる。
会社で管理職をしている筆者は、部下の退職を何度も見てきました。退職代行で辞めた部下もいます。その経験から言えるのは、「辞めること自体は簡単。辞めた後の手続きで困る人が多い」ということ。この記事のチェックリストを使えば、退職後に慌てることがなくなります。
退職代行を使う前のチェックリスト【10項目】
| No. | 確認項目 | 確認方法 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 1 | 有給休暇の残日数 | 給与明細 or 社内システムで確認 | 最重要 |
| 2 | 会社からの貸与品 | PC・社員証・制服・携帯を把握 | 最重要 |
| 3 | 会社にある私物 | 事前に少しずつ持ち帰る | 高 |
| 4 | 退職届の準備 | テンプレートを用意。簡易書留の封筒も | 高 |
| 5 | 健康保険の切り替え先 | 国保 or 任意継続 or 扶養を決める | 高 |
| 6 | 年金の切り替え | 厚生年金→国民年金の手続きを把握 | 中 |
| 7 | 住民税の支払い方法 | 一括 or 普通徴収への切り替え | 中 |
| 8 | 失業保険の受給条件 | 雇用保険の加入期間を確認 | 中 |
| 9 | 転職先の有無 | 転職活動中 or これから始めるか | 中 |
| 10 | 家族への相談 | 配偶者・親に事前に伝えるか判断 | 状況次第 |
各項目の具体的な確認方法
1. 有給休暇の残日数
最も重要な確認項目。有給が20日残っていれば、退職代行が連絡した日から20日間は有給消化=給与が出る。有給を消化せずに辞めると、日給1万円×20日=20万円を捨てることになる。
確認方法は給与明細の「有給残日数」欄、または社内の勤怠管理システム。わからない場合は退職代行に相談すれば、会社に確認してくれる。
2. 会社からの貸与品
退職後に郵送で返却する。事前に何があるか把握しておくとスムーズ。一般的な貸与品は以下。
- 健康保険証(退職日以降は使えない)
- 社員証・入館カード
- 会社PC・携帯電話
- 制服・作業着
- 名刺(自分のも取引先のも)
3. 会社にある私物
退職を決めたら、少しずつ持ち帰るのが理想。退職代行を使った後に会社に取りに行くのは精神的にキツい。郵送で送ってもらうことも可能だが、対応してくれない会社もある。
4. 退職届の準備
退職代行から退職届のテンプレートを提供されることが多い。簡易書留で郵送するので、封筒と切手も用意しておくとベター。
5. 健康保険の切り替え先
退職後14日以内に手続きが必要。選択肢は3つ:国民健康保険に加入、任意継続(前の保険を最長2年継続)、家族の扶養に入る。任意継続は退職後20日以内に申請しないと使えないので注意。
6. 年金の切り替え
厚生年金から国民年金への切り替え。退職後14日以内に市区町村の役所で手続き。転職先が決まっていれば新しい会社で厚生年金に再加入するだけ。
7. 住民税の支払い方法
会社員は住民税が給与天引き(特別徴収)。退職すると自分で納付する「普通徴収」に切り替わる。退職時期によっては残りの住民税を一括請求されることがあるので、数万円の準備を。
8. 失業保険の受給条件
自己都合退職の場合、雇用保険に12ヶ月以上加入していれば受給資格あり。支給開始まで約2ヶ月かかるので、その間の生活費も計算に入れておく。
9. 転職先の有無
転職先が決まっていれば最も安心。まだ決まっていなくても退職代行は使える。退職後に転職活動を始める場合は、失業保険+貯蓄で最低2〜3ヶ月は持つように計算しておく。
10. 家族への相談
配偶者がいる場合は事前に伝えておくのが望ましい。「退職代行で突然辞めた」と事後報告すると家族関係にヒビが入るケースもある。一人暮らしなら自分の判断でOK。
退職代行の全体の流れ
チェックリストを確認したら、あとは退職代行に申し込むだけ。申し込みから退職完了までの流れは以下の記事で詳しく解説しています。
退職代行を選ぶなら
有給消化の交渉をしたいなら労働組合運営、パワハラ案件なら弁護士運営がおすすめ。料金・サービス内容を比較して自分に合ったサービスを選びましょう。
まとめ
※ 本記事の情報は2026年4月時点のものです。

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