「退職届ってどう書けばいいの?」
結論:退職届は「一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして退職いたしたく、ここにお届けいたします」の定型文+日付・所属・氏名・宛名(社長宛)の6要素で完成します。提出から2週間で退職効力が発生し(民法627条)、就業規則の「3ヶ月前」より法律が優先されます。
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 退職届に必要な要素 | 6項目(タイトル/本文/日付/所属/氏名印/宛名) |
| 提出から退職成立までの法定期間 | 2週間(民法627条) |
| 実務上の推奨提出タイミング | 1〜2ヶ月前 |
| 退職理由の書き方 | 「一身上の都合により」(具体理由は書かない) |
| 受け取り拒否時の対処 | 内容証明郵便(約 1,500円)または退職代行 |
本記事は辞めたい研究所編集部が、退職届のコピペ可能テンプレート、提出タイミング、封筒マナー、受け取り拒否された場合の対処までを、民法627条・労働基準法を根拠に整理したものです。
「退職願」と「退職届」の違い
| 退職願 | 退職届 | |
|---|---|---|
| 性質 | 「辞めたい」というお願い | 「辞めます」という通知 |
| 撤回 | 会社が承諾する前なら撤回可能 | 提出した時点で撤回不可 |
| 効力 | 会社の承諾が必要 | 提出から2週間で退職成立(民法627条) |
| 使うケース | 円満退職を目指す場合 | 確実に辞めたい場合 |
退職届のテンプレート【コピペOK】
基本フォーマット(手書き・縦書き)
退職届
私事、
このたび、一身上の都合により、
令和○年○月○日をもちまして
退職いたしたく、ここにお届けいたします。
令和○年○月○日
○○部 ○○課
氏名 ○○ ○○ 印
○○株式会社
代表取締役社長 ○○ ○○ 殿
各項目の書き方
| 項目 | 書き方 | 注意点 |
|---|---|---|
| タイトル | 「退職届」 | 「退職願」ではなく「退職届」 |
| 退職理由 | 「一身上の都合により」 | 具体的な理由は書かない。会社都合の場合のみ「会社都合により」 |
| 退職日 | 令和○年○月○日 | 上司と相談して決めた日、または提出日の2週間後 |
| 届出日 | 退職届を提出する日 | 退職日より前の日付 |
| 所属・氏名 | 正式な部署名+フルネーム | 押印(認印でOK) |
| 宛名 | 代表取締役社長の氏名+「殿」 | 直属の上司ではなく会社のトップ宛 |
手書き vs PC作成(印刷)比較
| 項目 | 手書き(縦書き) | PC作成(横書き) |
|---|---|---|
| 法的有効性 | 有効 | 有効 |
| 慣習・印象 | 正式・誠意が伝わる | 合理的・近年は許容増 |
| 受理されやすさ | JTC・公務員・歴史ある会社で安全 | IT・外資・ベンチャーは問題なし |
| 署名・日付 | 本文ごと手書き | 署名・日付は必ず手書き |
| 用紙 | 白色のB5またはA4 | 白色A4が一般的 |
| 迷ったとき | こちらが無難 | 会社文化を確認 |
法的にはPC作成・横書きでも有効。ただし手書き・縦書きが「正式」とされている会社が多く、迷ったら手書きが無難です。
署名と日付だけは必ず手書きにすること。
退職届を出すタイミング
法律上の最短:2週間前
民法627条により、退職届を提出してから2週間で退職の効力が発生する。つまり法律上は「2週間前」に出せば辞められる。
実務上のベスト:1〜2ヶ月前
ただし実務上は1〜2ヶ月前が一般的。引き継ぎや後任の手配を考えると、2週間では会社が困る。円満退職を目指すなら余裕を持つ。
| タイミング | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 2週間前(最短) | 法的に有効。すぐ辞められる | 会社との関係が悪化する可能性 |
| 1ヶ月前 | バランスが良い。一般的 | 引き止めの期間が長くなる |
| 2ヶ月前 | 十分な引き継ぎが可能。円満退職 | 退職まで長い間気まずい |
退職届の渡し方
STEP1:直属の上司にアポを取る
「少しお時間をいただけますか。お話ししたいことがあります」とアポイントを取る。いきなり退職届を机に置くのはNG。
STEP2:口頭で退職の意思を伝える
個室(会議室)で「退職させていただきたいと考えています」と伝える。
STEP3:退職届を渡す
口頭で伝えた後、「退職届を用意してまいりました」と退職届を渡す。白封筒に入れて渡すのがマナー。
封筒の書き方
| 表面 | 裏面 |
|---|---|
| 「退職届」と中央に記載 | 左下に所属部署+氏名 |
白封筒(二重封筒が正式)を使う。茶封筒はNG。
退職届を受け取ってもらえない場合
上司が退職届の受け取りを拒否するケースがある。しかし法的に上司に「拒否する権利」はない。
対処法1:上司の上に直接渡す
直属の上司がダメなら、その上の上司や人事部に直接渡す。
対処法2:内容証明郵便で送る
会社の人事部宛に内容証明郵便で退職届を郵送。「届いた証拠」が法的に残る。費用は約1,500円。
対処法3:退職代行サービスを使う
「退職届を受け取ってもらえない」は、退職代行に依頼する一番多い理由の1つ。
退職代行に依頼すれば:
- 退職の意思を会社に代わりに伝えてくれる
- 退職届は郵送で提出(出社不要)
- 引き止め交渉が一切発生しない
- 有給消化の交渉もしてくれる(労働組合運営の場合)
退職届に関する注意点
① 退職理由は「一身上の都合」以外書かない
「上司のパワハラ」「給料が安い」などの具体的理由を書くと、後々トラブルになる可能性がある。自己都合退職なら「一身上の都合」で統一。
パワハラが原因で会社都合退職にしたい場合は、退職届ではなくハローワークで申告する。詳しくはパワハラで辞めたい人の完全ガイドを参照。
② コピーを手元に残す
退職届を提出する前に、必ずコピーを取っておく。提出した日付の証拠になる。スマホで写真を撮るだけでもOK。
③ メールやチャットでの退職届は避ける
法的にはメールでも有効だが、「正式な書面ではない」として受け付けない会社が多い。紙の退職届が最も確実。
退職届を出した後にやること
| 時期 | やること |
|---|---|
| 退職届提出後すぐ | 引き継ぎ資料の作成を開始 |
| 退職2週間前 | 社内への挨拶回り。お世話になった人に連絡 |
| 最終出社日 | 貸与品の返却(PC、社員証、健康保険証) |
| 退職後 | 健康保険の切り替え、失業保険の申請、年金の手続き |
退職後の転職活動は転職エージェントおすすめ5選を参考にしてください。
よくある質問
Q. 退職届はいつ出すのがベスト?
月初めの月曜日が理想。月末退職にすると社会保険の切り替えがスムーズ。月曜日に出せば、週末を挟んで上司に考える時間を与えられる。
Q. 退職届のボールペンの色は?
黒のボールペン。消えるボールペン(フリクション)は不可。万年筆でもOK。
Q. 退職届を出した後に撤回できる?
「退職届」は原則撤回不可。「退職願」は会社が承諾する前なら撤回可能。だから確実に辞めたい場合は「退職届」を出す。
Q. 自分で出す勇気がない場合は?
退職代行を使えば出社不要。退職届は郵送で提出。退職代行が会社への連絡を全て代行してくれる。会社を辞めたいけど言えない人の完全ガイドも参考に。
まとめ
- 確実に辞めたいなら「退職願」ではなく「退職届」
- 退職理由は「一身上の都合により」で統一
- 提出は法律上は2週間前、実務上は1〜2ヶ月前が一般的
- 渡し方は上司にアポ→口頭→退職届を白封筒で渡す
- 受け取ってもらえない場合は内容証明郵便 or 退職代行
- 退職代行の比較 → 退職代行おすすめ10社
- 引き止めの断り方 → 退職の引き止めの断り方
- 退職後の転職 → 転職エージェントおすすめ5選
※ 本記事は一般的な情報提供です。就業規則や個別の状況によって対応が異なる場合があります。

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